「頑張り方を工夫してみませんか?」
4月になり、新しい仕事に就いた方、新しい学校に通い始めている方も多いのではないでしょうか。
仕事や学校が変わらなくても、部署の異動やクラス替えがある時期でもあります。
新しい環境や人間関係の中で、頑張り過ぎて心身に不調をきたすのも避けたいですが、頑張らないわけにもいかないですね。
家に帰ってから、あるいは布団に入ってからも、あのときこうすればよかった、あれはこういう意味だったのだろうかなど、ひとり反省会をしていませんか?
明日こそ頑張ろうと思って、眠りたいのに眠れない、これではダメだと自分を責めたり、自己嫌悪に陥ったりして、夜の間も、脳や心は、頑張っているかもしれません。
では、頑張らないようにするにはどうしたらいいでしょうか。
頑張ることをやめたら、心身の不調を避けることができるのでしょうか?
頑張ることをやめるのは、目標を失うことにもなりかねません。この先どうなるのだろうかという不安や焦りが生じたり、今までの頑張りが否定されたように感じられて、苦しくなるということもあります。
頑張ることはよいとされることも多いため、頑張らない自分は怠けているようで、たとえ仕事や学校を休んでも、気持ち的には十分に休めていない場合もあります。
また、心身の不調から回復したり、悩みや問題の解決に立ち向かうには、自分を振り返り、状況を整理し、新しい道筋を見出すためにあれこれ試すなど、たくさんの作業を頑張らないわけにはいきません。
誰かの助けを借りたりサポートを受けることも有効ですが、ひとりで頑張ってきた方の中には、助けを求めたりサポートを受けることに慣れておらず、そのための頑張りが必要な場合もあります。
このように考えると、
頑張るとか、頑張らないということは、それほど単純で簡単なことではないと思われます。
しかしながら、
疲れが溜まって思うようにいかないとき、心身に負担がかかって行き詰っているときは、
自分のなかで当たり前になっている頑張り方を点検したり、今までとは違う頑張り方を取り入れるなど、頑張り方のバリエーションを増やすことができるチャンスといえるのではないでしょうか。
そして、頑張っている自分をねぎらうことも、忘れないでほしいものです。