「自分のクセに気づく」
人にはいろいろなクセがありますが、皆さんは、自分にどんなクセがあるか知っていますか?
誰かから言われて初めて気づくということも多いのではないでしょうか。
足や腕を組むクセや、ペンを回すクセ、貧乏ゆすり、舌打ち、髪を触るなどは、行動のクセといえます。
何かあるとイライラするとか、落ち込みやすい、すぐに悲しくなるというような、気持ちのクセもあります。
べき思考や先読みするクセ、人と比べるクセ、何かのせいにするクセ、自分を責めるクセといった考え方のクセもありますし、
言葉のクセとしては、「なんで?」「だって…」「だからー」という口癖のほかに、心の中で「どうせ私なんか」と呟くような、心の口癖もあります。
クセは、意識して身に付けようと思ったわけではなく、いつのまにか習慣になっているし、気づいたとしても、なかなかやめられないものです。
考え方や気持ちのクセなどは目に見えないため、なおさら気づかれにくく、維持されやすいように思います。
クセというと、不快感を与える場合や、周りに迷惑をかけたり、あまり良くないイメージが思い浮かびますが、ポジティブな影響をもたらすクセもあります。
その場合は、クセというより習慣という言葉で表現されることが多いようです。 早起きの習慣、片付けの習慣、メモをする習慣、わからないときにすぐ調べる習慣など。
ただし、良いと思っている習慣だとしても、それにこだわってしまったり、状況に合わせることが難しいと、少々厄介な習慣といえるかもしれません。
どんなに体調が悪くても早起きせずにはいられないとしたら、そこには、べき思考のクセが潜んでいることも考えられます。
けれども、クセをやめさえすればハッピーになるとは限りません。やめようとすることでストレスがかかり、余計にクセがひどくなるということもあるからです。
どのようなクセであっても、長年、人生を共に歩んできた自分の一部。何かしら役に立っていることもあって今もなお続いているのです。
不安や緊張が強いときに出るクセとか、ストレスが溜まったときに出やすいクセ、嬉しいときに出るクセも、人によってそれぞれです。
自分のクセに気づいていることは、今の自分がどういった状態にあるのかを知る手がかりにもなります。
ときには、自分のクセや習慣に目を向けてみてはいかがでしょうか。
どういうクセがいいとかダメの判断はせず、まずは観察してみることをお勧めします。
自分はどんな時にどんな行動をしているのか、どんな考えが浮かんでいるのか、どんな言葉を発しているのか、どんな気持ちになっているのか。
1日1つ、身近な人や自分のいいところを探すクセ、というのもいいかもしれないですね。
皆さんはどう思われるでしょうか。