「カウンセリングで『悩みをうまく話せるか不安』な方へ」

悩んでいることを誰かに聞いてほしい、
困っている状況が少しでも解決に向かえたらと思う。
けれど、いざ、カウンセリングを受けるとなると、
「何をどう話したらいいのかわからない」と感じている方は少なくありません。


自分の頭の中にはいろいろな思いや考えがあるものの、
友達や家族にも言えずひとりで抱えてきた悩みであれば、
「どう表現したらいいのかわからない・・・」
それは当然のことかもしれません。


時には日記やスマホのメモ帳に書いてみたことはあったとしても、
悩みごとを「誰かに話す」となると、
ハードルが上がり、勇気がいるものです。


・こういうことで悩んでいるのをどう思われるだろうか
・相談するほどのことではないのでは?
・こんな話を聞いてもらうのは申し訳ない
・自分は話すのが苦手だから伝わらないかも・・・


このような気持ちがあっても、まったく問題ありません。
むしろ、そう容易く言葉にできないからこそ、“ 悩み ”となっているのです。


最近では、
「ChatGPTに聞いてもらっています」
という声もよく耳にします。


確かに、
どう思われるか、上手く話せるかを気にしたり、
カウンセラーに迷惑をかけるのではと心配する必要がないという点では、
気軽に悩みを吐露する選択肢のひとつと言えるでしょう。


一方、カウンセリングでは、
その悩みに何が関係しているのか、どのように考えていったらいいのか、
手がかりとなりそうなものがはっきりとはわからない状況から始まります。


その人の気質や傾向、今まで生きてきた人生の歴史や生活の背景を、
一番よく知っているのは、その人自身ではありますが、
過去のさまざまな出来事や感情が絡まって、迷路の中にいるような、
もやがかかって見えそうで見えない、このような状態にあるからです。


会議やプレゼンとは違って、
上手く言葉にならない、心に浮かんだことを大切にしながら、
少しずつお話しいただく中で、
言葉として明確には表現されていないけれど、
何か大事そうなものが、聴いているこちらにちらっと見えたり、
話している本人にもふと感じられたりする瞬間があります。


その手がかりを一緒に辿っていくことで、
新たな気づきが得られたり、自己理解が深まっていく。
カウンセリングという、クライエントとカウンセラーが出会う中で、
このようなプロセスが生まれます。


よく考えてみると、
このような現象は、カウンセリングという場に限らず、
日常の人と人が出会うなかでも起こり得ることかもしれません。


誰かと関わることを通して、感情が動かされたり、
相手の反応によって、自分の知らなかった一面に気づかされたり。
皆さんも経験があるのではないでしょうか。


AIが身近な存在になった今だからこそ、
人と人が関わることの意味や大切さを、改めて思うこの頃です。


言葉にならない悩みや困りごとであっても、
どうぞ、安心してそのままお話しください。